太鼓衆一気 東京公演 2006.2.26 キネマ倶楽部 |
|
『行動』 日野 イッキ 今回公演をするにあたって、大変だったのが、宣伝活動と事務仕事でした。大阪でも知名度が低いのに、東京とくれば、ゼロに等しい。こんな状況下の中で公演を行うのです。両親にも協力してもらい、またそこから広がる知人、友人等にもコンタクトを取って貰いました。私は、公演の約3週間前から、宣伝活動のため約10日間、東京で滞在しました。常にチラシと名刺を持ち歩き、CDショップ、古着屋、雑貨屋、ライブハウス、飲み屋、クラブ、本屋・・・等、東京中を駆け巡り、またゲリラライブが出来そうな場所を探し、色々な方と接触しました。関東中の太鼓チームの掲示板に書き込み、イベントで行った事のある企業にもアポを取り、成田太鼓祭で知り合った方々にも連絡。傍ら、事務所の電話を携帯に転送しているため、所構わず、チケットの申し込みや、公演の詳細を聞いてくる電話が鳴ります。またPCからの予約がないか、数時間おきにチェックし、あればネットカフェで返信。と同時に、振込みがあるかないか、1部か2部か、この方にはチケットを郵送したか・・・。またスタッフの方々がスムーズに仕事をしてもらえるように、物品揃えや、書類作り。メインである演奏も、編成替えや舞台図面と睨めっこして、配置変換。大阪に帰ってからも、毎日やる事が多く、全てがピークに達する、公演までのラスト1週間は、頭がパニックになっていました! 今回は「今や!今しかないんや!」「今何してるねん?何が優先や?」「俺らの公演や!寝てる暇など無い!」等、いつもメンバーに言っていることが、『確かに』自分で感じました。それはやはり、行動したから、だと思います。「言う暇があれば動け!」「考える前に動け!」やはり行動です。チームのスローガンに『まず、行動!』と上げていますが、その通りだと、感じた東京公演でした。 最後に、何と言っても、今回の公演が成功したお陰は、スタッフの多大なる協力を抜きにして語れません。この場をお借りしてお礼申し上げます。本当に有難うございました!! |
|
『あっと驚く企画あり』 増尾 公三朗 東京公演を目の前にしたある日、寮のホワイトボードには、こんな文言が記されていた。一体どんな企画を企んでいるんだろうと期待していると、なんと驚くのは観客の方ではなく、出演者自身だった。アンコールも含め全12曲の怒涛のステージが2本立て。ただえさえ激しい曲ばかりの舞台、この冬最後の日曜が、過酷な1日となるのは間違いなかった。 当日は予報通りの雨。直前のゲリラライブが功を奏したのか、それでも多くの方が会場に足を運んでくれた。昼の衣装は、GパンにGジャン。胸ポケットに付けたチェーンを顔にぶつけ、バチを飛ばしながらラストまで。余談になるが5曲目の弾んだリズムの『永華』は、『3連baby』と言う曲が基になっていて、3連符が盛りだくさん。今回は2つの大太鼓を斜めに向かい合わせた2面打ちで、視覚的にも贅沢だった。ただこの鼓面どうしの距離は、届くのに一苦労。 さて、1stステージが終わると、すぐさま手直し。セッティングの修正やポジションの変更、曲のアレンジなど。全員の音を合わせるために、軽く基本練習を行った。夜の衣装は、赤ズボンに黒タンクトップ、そして黒ターバン。全体的にやや疲れが見えた部分もあったが、こちらも大喝采で終わる事が出来た。6曲目の『茜さす』などは、2ndのほうが本来の力強さが出ていたように思う。 プログラム終了後、片付け作業をしていると、あっと驚く出来事があった。客席の方から名前を呼ばれて振り向くと、そこには同級生の姿が見えた。素直に会えて嬉しかった。寒い中、見に来てくださった多くの方々、そして協力して頂いたスタッフの方々、本当に、有難うございました! |
|
『東京公演』 伊師 雅人 今回の公演は、演奏以外の部分でも非常に勉強になった。東京では知名度が低いため、公演前の宣伝活動、ゲリラライブ、そしてチケットの販売。本番前にやらなければいけない事が山のようにあった。私生活や稽古も含め、すべてにおいて「今やっておかなければいつ出来るか分からない」という事を実感した。自分は今「何を」して、どう「動く」のか?また「何をしておかなければいけない」のか?「とことんまでやる」とはどういう事か?様々な活動の中で沢山頭を打ちました。 トータル的に観て東京公演は大盛況の内に幕が下りたと思います。しかし、個人的には課題が山の様に増えました。「皆で演奏するってどういう事?」「音楽って?」「表現とは?」・・・etc 2ndステージで感じたのですが、1stステージに比べお客さんの雰囲気・視線?が一つに成ってるように感じた。お客さんが一体になってる様な・・・。そして、その一体感は自分を「緊張」させるのではなく、むしろ「心地よさ」を感じた。「あ!観られてる」と。今でもあの感じ・心地よさは忘れません。次のステージはもっともっと良いステージになるよう努力します! 最後に、スタッフの皆様・応援して下さった皆様、有難うございました。今後とも応援よろしくお願い致します!! |
|
『初・東京公演』 伊藤 亜衣子 今回の公演は、緊張というよりも、楽しみという気持ちの方が強かった。でも、実際、本番間近になると、やはり緊張してきますね。それでも、本番は結構楽しめました。まだ、下を向いて叩く癖が出ますが、前よりはお客さんの顔を見て叩く事も出来ました。一日2回公演という事で、2回目はへばってしまいましたが、それでも自分の中ではがむしゃらに叩いたので、凄く気持ちの良いステージでした。 東京公演の前に、私にとって初めてのゲリラライブもやりました。最初は足を止めてくれる人が少なかったけど、曲が進むにつれ、足を止めてくれる人が増え、気が付けば沢山のお客さんが集まってくれました。その場でチケットを買ってくれた人もいて、凄く嬉しかったです。途中で、苦情が入った場所もあったりで、ドタバタだったけど、凄く楽しくて、またゲリラライブやりたいですね。 |
|
『悔しい!』 瓜生 宏美 大阪に帰宅後、アンケートを読んだ。読み終わる頃には「悔しい」という文字で胸がいっぱいになり、張り裂けそうだった。大阪公演のアンケートには、当然リーダー、サブリーダーの名がよく書かれていたが、今回はそこにもう一人・・・『AI』の名が!確かに演奏中、リーダー、サブリーダー、アイにお客さんの視線が集まっていることに気付いた。最後の曲『沸点』、この曲は一人一人注目される事の出来るソロ回しがあるのだが、この時さえ視線は、リーダー、サブリーダー、アイに!・・・「悔しい〜!!」 次は成田。このステージでは、アイと同じかそれ以上に注目される様、今後の練習には「どうしたら自分に視線を集められるか?」を意識していこうと思います。最後に、悔しいという思いで一杯だった今回の公演ですが、一部、二部の演奏終了後、めっちゃ嬉しい出来事が・・・。一部では、太鼓衆一気の演奏で号泣されて帰って行かれた方がいたこと。二部では、ステージ上で片付けをしている私達に「握手して〜」と、今にもステージに上がってきそうな勢いで、握手を求めてくださる方がいて、急いでその方達の所に行くと、本当に嬉しそうに触れてきてくれて、「良かったよ〜、ありがとう!」って本当に喜んで帰られた方がいたことです。 この東京公演に参加でき、とても良い経験をすることが出来ました。この公演で沢山の方々にお手伝いして頂き、しかも無名であるこのチームの演奏を観に、足元の悪い中、沢山の方がご来場下さり本当に嬉しく思います。有難うございました!! |
|
『東京公演を終えて』 平田 重佑 例の如く時間がかかるので、出発は前日の夜のはずだったが、今回は前日の夜に路上ライブを決行する事になり、早朝出発する事に。いつも通りの道順で、到着は14時頃。到着後2日間宿泊するホテルにチェックインと同時に、太鼓を締める。やがて全ての太鼓を締め終わり、車へ積載し、路上ライブを行う場所へ車を走らせる。その後到着しスグサマ太鼓のセッティングにかかる。セッティング後、即演奏。緊張のせいか、メンバー全員の気持ちが少し重い。演奏はいつもと変わらないのだが・・・。それがお客さんに伝わってしまったのか、客足が悪い。時間も来たし次の場所へ移動。車内では次の場所に向かうまでの間、メンバーの緊張を解す。そうしているうちに、次の場所へ到着した。ここは前回苦情が来て、毛布をかけて演奏した場所である。今回も前回同様、毛布を掛けての演奏となった。この演奏はやはり最初は緊張が出すぎていたが、だんだんとメンバーの気持ちが楽になっていった様な気がする。するとどうだ!!道行く人々の足取りがみるみる止まってゆく。どんどんと私達の演奏を観て、聴いてくれる人が増えていく。「よし!このまま最後までいってまえ!!!」・・・成功だ。その場所の空気が『太鼓衆一気』になった。「どうや!」心の中で叫びながら最後の礼をする。無事大きな苦情も無く、路上ライブを終える事が出来た。太鼓を片付け、ホテルに帰り、ミーティングをしたのち就寝。 日が明け本番当日。朝現地へ太鼓を搬入し、舞台監督、照明、リーダーの調整の基、リハを行っていく。リハで軽く汗を流した後、弁当が出されたので、各自、弁当を頂き、衣装に着替える。あっという間に時間が経過し、一回目の公演が始まった・・・と思っていたら気付いたらアンコール。本当に舞台が終わるのはあっという間だ。二回目の舞台まで体を休める事にしようと思うが、そうもいかない。一回目の舞台で不備な所をリーダーに言われ、調整していくうちに、二回目の時間となる。一回目と同様に、二回目もすぐに終わってしまった。公演後、今回の二回公演を振り返ってみると、新しい課題が山の様に増えた事に気付いた。やはりまだまだだ。こんなことでは観に来て頂いたお客様に申し訳ない。もっと精進せねば・・・。 |
|
TOPへ アンケート |